イラン核合意の行方

イラン核合意の行方

(iStock)

 イラン米国協議会のカリス研究員とマラシ研究部長が、4月19日付け Huffingtonpost掲載の論説で、今回トランプ政権はイランが核合意を順守していると認定、議会に報告したが、トランプが合意破棄に向かうかもしれないとの懸念はなくならない、と述べています。論説の要旨は次の通りです。

 4月18日、トランプ政権はイランが核合意を順守していると認定した。同時にトランプは国家安全保障会議(NSC)の各省検討委員会に合意に規定されている米の制裁解除義務が米の安全保障にとって重要であるかどうかを再検討するよう指示した。これまでイラン核合意を「最悪の合意」と批判してきたトランプは合意破棄を断念したのだろうか。三つのポイントがある。

 第一に、新政権が従来の政策を再検討するのは通常のことである。イラン合意は前政権の政府関係者によって極めて綿密に検討されてきた。しかし、イラン合意に反対してきた人々が政治任命者として大統領府に入っている。今回の発表は良いことだが、トランプ政権が合意を政治化し、壊すリスクはある。

 第二に、今回の認定はトランプ政権の今後の再検討の方向を示すものではない。今回の決定はイラン核合意再検討法によって90日毎に議会に報告するよう求められているから行ったものである。それを行わないと制裁が再導入される。それゆえ、今回の認定を以てトランプ政権がイラン核合意を受け入れるようになったと考えるのは読みすぎである。

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