記憶力を鍛えるのは入力じゃなくて出力です

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ライフネット生命会長・出口治明さんが「歴史」や「教養」をテーマに、さまざまな有識者をゲストに迎える対談企画「出口さんの学び舎」。技術革新やグローバル化により変化の激しい現代で、ぶれない軸を持って生きていくために必要なものとは何か、対話を通じ伝えていく――。

■取り出す練習をすることで、記憶は使えるようになる

出口:僕は最近、よく物忘れをしてしまうんです。この前の講演会でもライス元国務長官の名前が出てこなくて、つい「あの、黒人の優れた……」とか言ったら、会場から「ライスさん」と教えてくれて「ありがとうございます」ってなったりしました。

池谷:わかります。

出口:どうすれば忘れないようにできるんでしょう?

池谷:これはもう、仕方がないと思うんです。誰にでも起きますから。あえて言えば、忘れないためには「思い出す」訓練をすること。一応、私は記憶が専門なので、厳密にはいろいろ申し上げたいことはありますが、そこに尽きます。多くの人は「記憶」というと、詰め込むもの、覚えるもの、入力するものだと勘違いしています。しかし、記憶力は出力しないと鍛えられない。

出口:頭の中に入っているものですよね。

池谷:学校の勉強は詰め込みがすごいのですが、取り出しの練習はしません。でも、取り出す練習をすることによって、記憶って使えるようになるんです。受験中に思い出さなければ覚えてないのと一緒です。

出口:たしかに。

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