テープ録音で墓穴、泥舟と化したトランプ政権

テープ録音で墓穴、泥舟と化したトランプ政権

(Mark Wilson/Getty Images)

 トランプ米大統領による連邦捜査局(FBI)のコミー前長官の解任以降、「ロシア疑惑」をめぐって事態はめまぐるしく動いた。鮮明になったのはトランプ氏に対する疑惑と不信が深まり、大統領弾劾の要求が高まったことだ。同氏は先進7カ国(G7)サミットから帰国後、人事刷新を行って乗り切りを図りたい意向だが、その思惑とは逆に捜査に拍車がかかるのは必至。

■決定的な証拠で“墓穴”

 5月9日のコミー氏の解任後に起きた一連の展開はまるでローラーコースターのよう。大統領が前の補佐官フリン氏のロシア疑惑をめぐる捜査をやめるようコミー氏に圧力を掛けたことが明るみに出たのをはじめに、ロシア外相らとの会談で、テロ関連の極秘情報を漏らしていた事実も発覚した。

 さらに司法省が大統領に反旗を翻し、ロシア疑惑捜査の特別検察官にロバート・モラー元FBI長官を電撃的に任命。特別検察官の任命は、ホワイトハウスが強く反対していたもので、トランプ氏は身内の造反に強い衝撃を受けた。

 追い打ちをかけるように、FBIが大統領に近い高官を重要参考人として捜査しているという衝撃的なニュースも報じられた。

 トランプ氏がフリン前補佐官に対する捜査を終了するようコミー氏に要求したというのはニューヨーク・タイムズが特ダネで報じた。これはコミー氏が残していたメモに基づく報道で、2月14日にホワイトハウスで行われた大統領とコミー氏による2人だけの夕食会の時だったという。

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