トランプ政権の外交政策、軍事的経験から生まれた柔軟戦略

トランプ政権の外交政策、軍事的経験から生まれた柔軟戦略

(iStock)

 ウォール・ストリート・ジャーナル紙のヘニンガー論説室副委員長が、4月19日付同紙掲載の論説で、マティスとマクマスターが形成するトランプの政策は両氏のイラク体験に基づいた同盟重視政策だ、と述べています。要旨は次の通りです。

 トマホークによるシリア攻撃、アフガニスタンでの大型爆弾投下の後、世界はトランプの外交政策とは何かと考え始めている。彼はネオコンなのか、スコウクロフト流のリアリストなのか、それとも森の中のうぶな人間なのか。

 戦略はマティス(国防長官)とマクマスター(NSC補佐官)の頭の中である。議会承認公聴会でマティスは、NATOは「おそらく近代で最も成功している軍事同盟」だと述べた。これはトランプが述べてきた「NATOは時代遅れだ」という見解と矛盾していた。ところが、ストルテンベルグNATO事務総長と会談した後トランプはNATOについて「自分は時代遅れだと言ったが、もはや時代遅れではない」と述べた。

 一言で言えば「同盟」がトランプ外交の鍵であると言えるかもしれない。ソ連崩壊後、外交専門家は世界の超大国としての米国の正しい役割につき議論を始めた。リベラリストは米国が同盟システムの頂点に居ようとするのは時代遅れだ、むしろ国連なども含め同盟国の平等なパートナーとして行動すべきだと主張した。オバマの時代にはフラットな同盟関係、すなわち背後からリードするという考え方が言われた。

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