トランプ政権はリビアをロシアに渡すな

トランプ政権はリビアをロシアに渡すな

(iStock)

 ベン・アミ元イスラエル外相が、5月2日付のProject Syndicateで、トランプの積極的なリビア関与が必要だ、と述べています。主要点は次の通りです。

 カダフィの崩壊から6年、リビアは紛争と政治的混迷から抜け出せていない。

 トリポリには国際的承認を受けた国家合意政府(GNA)がある。これは国連の下で署名された2015年リビア政治合意により設立された。しかしこの政府はトブルクの代表議会から昨年8月に不信任案を突き付けられただけでなく、トリポリにあるもう一つの団体、一般議会(GNC)からも挑戦を受けている。

 2015年合意は統一政府を任命する首脳評議会と一般議会の元議員で構成される諮問評議会を設置した。これは民主的な政府への移行と領土保全を確保しようとしたものだった。しかし、それは全く旨く行っていない。合意はリビアの歴史上、文化上の経緯を全く無視したものだったからだ。植民地時代やその後の時代を見ると、リビアが中央集権的な政府機構に抵抗してきたことが分かる。共有される国家アイデンティティはない。リビアの国家統一は、キレナイカ、トリポリタニア、フェザーンという三つの地域に大幅な自治権を与えることにより中央政府との均衡を保つこととした1951年憲法によってやっと達成された。

 1951年憲法の君主制はイドリース・サヌーシー国王が主導した。国王は首相や閣僚を任命した。議会上院は三つの地域から選出された夫々8名の代表者で構成された。

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