過激派世界に“新スター”ビンラディンの息子がデビュー

過激派世界に“新スター”ビンラディンの息子がデビュー

(iStock)

 英マンチェスターのコンサート会場やアフガニスタン・カブールなどで大規模テロ事件が続発する中、こうした犯行を繰り返す過激派世界に“新しいスター”が登場した。米同時多発テロ「9・11」を起こした国際テロ組織アルカイダの指導者オサマ・ビンラディンの息子ハムザ(28)だ。ビンラディン伝説が蘇ろうとしている。

■カリスマ性

 ニューヨーク・マンハッタンの双子の高層ビル「世界貿易センター」に旅客機を突っ込ませて崩壊させたビンラディンはテロリストたちにとってはすでに伝説化、崇拝の対象にさえなっている。現在、アルカイダと対立している過激派組織「イスラム国」(IS)でさえ、ビンラディンを批判することはない。

 ビンラディンが2011年、潜伏先のパキスタン・アボタバードで米海軍特殊部隊シールズに殺害された後、アルカイダの指導者にはエジプト人の元医師、アイマン・ザワヒリが就いた。しかし米軍の空爆などでアフガニスタンとパキスタン国境の部族地域にあったアルカイダの本拠は壊滅状態に陥った。

 シリアやイエメンなどに散らばった分派が本家に代わって活動しているものの、過激派の主導権はISに奪われているのが現実だ。ザワヒリにビンラディンが持っていたようなカリスマ性がないことも組織衰退の一因である。

 米ワシントン・ポストによると、こうした中、5月の半ばごろから、ビンラディンの息子であるハムザの音声メッセージが過激派のサイトを中心に出回るようになった。

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