トルコのロシアへの接近、NATO内でトロイの木馬に

トルコのロシアへの接近、NATO内でトロイの木馬に

イスタンブール・ボスポラス橋(iStock)

 米国シンクタンンクAEIのマイケル・ルービン研究員が、4月25日付のAEIのサイトに、「トルコはロシアに接近している」との論説を寄せています。ルービンの論旨は、次の通りです。

 トルコの憲法改正に関する国民投票は自由でも公正でもないと言われているが、エルドアンは勝利を宣言し、議論は終わったとしている。

 100年前にケマル・アタテュルクが作った世俗的で西側を向いた共和国を終わらせたエルドアンは投票後、アタテュルクの墓ではなく、オットマンのスルタン、メフメト2世(コンスタンティノープル征服者)の墓にお参りした。エルドアンのネオ・オットマン主義の現れである。EUとの決別だけではなく、エルドアンは最近オランダとドイツをナチになぞらえ、かつロシアに接近している。

 NATO側は、トルコのNATOへの貢献、テロとの戦いでの貢献をたたえている。しかしエルドアンは、IS(イスラム国)戦闘員にトルコ領通過を許し、シリアその他のアルカイダ関連組織に物資などを供給している。

 トルコ・ロシア同盟は直観に反するように見える。ロシアとトルコは歴史的に敵であり、何度も戦争をし、ロシアはボスポラス海峡を狙ってきた。最近ではシリアをめぐりロシアはアサドを支持し、トルコは反政府派支持で対立してきた。トルコのF-16がロシアのSU-24Mを撃墜したころ、両国の緊張は最悪であった。ロシアはトルコへの観光客を減らした。

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