巨人はなぜ広島にこれだけ差をつけられたのか

巨人はなぜ広島にこれだけ差をつけられたのか

(iStock)

 首位争いを続ける広島とBクラスに沈んだ巨人、なぜこれほど差がついてしまったのか。開幕前はこの両チームが優勝争いをするという予想でもっぱらだったから、首をひねっているファンも多いに違いない。

 交流戦に入る前のシーズン序盤、対戦成績は広島の10勝1敗。パ・リーグでもソフトバンク−ロッテが10勝2敗と一方的な大差がついているが、こちらは両チームの戦力を考えたらある程度は当然だろう。が、広島と巨人にはそこまでの格差はないはずだ。

 打線の中軸は、広島が鈴木誠也、丸佳浩、ブラッド・エルドレッド。巨人が坂本勇人、阿部慎之助、ケイシー・マギー。個々の力量とここまでの成績はほぼ同格と言っていい。先発投手を比較すると、広島はエースの野村祐輔とクリス・ジョンソンが故障や病気などで戦列を離れ、開幕直後からローテーションを守っているのは昨季4勝の岡田明丈、昨季2勝の九里亜蓮のふたりだけ。それに比べると、巨人は菅野智之、田口麗斗、マイルズ・マイコラスと、むしろ巨人のほうがきっちりやるべき仕事をしている先発投手が多い。

 それなのに、なぜ巨人は広島に勝てないのか。答えの一端は4月11日、東京ドームでの対戦で示されていたように思う。

 巨人が3−0とリードしていた六回、広島は鈴木の安打と盗塁、松山竜平が選んだ四球などで1死一・三塁のチャンスを作る。ここで安部友裕が一塁ゴロに倒れたかと思った次の瞬間、一塁手の阿部がどこへ送球するべきか躊躇した。

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