NHK総合「みをつくし料理帖」、文久の料理人・黒木華の奮闘

NHK総合「みをつくし料理帖」、文久の料理人・黒木華の奮闘

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 江戸時代の文久年間(1861〜1864)を時代設定にした、NHK総合土曜時代ドラマ「みをつくし料理帖」(午後6時5分)は、ふとした出会いから料理屋を任された・澪(みお・黒木華)の料理人としての成長のドラマである。

 新しい料理とその命名、売り出しと人気を呼ぶ工夫、ライバルにそれを盗まれて、対抗するために新たな料理を作り出す……現代のマーケティング論にも通じる魅力を持った、時代劇である。しかも、落語の人情噺に通じるような「江戸の風」を感じる作品である。

■江戸では食べられていなかった戻りガツオを……

 大阪生まれの澪は、洪水によって両親を失って、大阪の一流料亭の「天満一兆庵」の主人嘉平衛(かへい・国広富之)と女将の芳(よし・安田成美)に引き取られ、奉公人となってその才能を認められて料理人となった。その料亭も火事で失われ、3人は江戸店を任せていた一人息子の佐兵衛(さへい・柳下大)を頼って江戸に出た。しかし、その佐兵衛は遊女に入れ上げて店を人手に渡して、失踪していた。その心労がたたって、嘉平は亡くなり、女将の芳と澪は裏店(うらだな)でふたり暮らしを始める。

 近所の荒れ果てた「化け物稲荷」と呼ばれる神社を、澪が雑草を取り除いてお参りができるようにしていたところを、蕎麦屋「つる家」を営む種市(小日向文世)が亡くなった娘の面影を見出して店で働くようにしたのだった。しばらくして、種市は腰を痛めたためにそば打ちができなくなって、澪に雇われ店主として店を料理屋にしたのである。

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