はしかは「一度かかってしまえば安心」って本当ですか?

はしかは「一度かかってしまえば安心」って本当ですか?

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質問:麻疹が流行していると聞き子どもに予防接種を受けさせようとしたのですが、「必要ない。はやり病だから一度かかればいいんだ」と、両親も夫も言うので迷っています。本当に必要ないんでしょうか?

答え:麻疹は子どもがかかる伝染病の中でも症状が重く、重症化すると生命に危険が及ぶことさえあります。特別な治療薬がない反面、ワクチンは予防に有効ですので、ぜひ受けさせてください。

答える人 石橋涼子先生(石橋こどもクリニック院長)

 麻疹は麻疹ウイルスの空気感染によって発症します。感染力は強く、感染すればほぼ100%発症するのも大きな特徴です。

 初期の症状は発熱や鼻水、咳など、ふつうのかぜと区別できません。目やにが出ることもあります。この時期をカタル期(前駆期)といいます。風邪にしては症状が重いなと思っているうちに発疹が出てきて、麻疹だとわかるというパターンが多いと思います。一般に症状は重く、体力も消耗しますし、飲食が難しくなることもあります。

 カタル期の終わりにいったん熱が下がるので「風邪が治ってきたのかな」と思いがちですが、すぐにまた熱が上がり、同時に発疹が出始めます。2度目の熱は1度目よりも高熱になりやすい傾向もあり、多くの場合1週間前後は高熱が続きます。

 発疹は耳のあたりなどから起こり全身へと広がっていきますが、次第に発疹と発疹がくっついて大きくなるのが風疹との違いです。熱が下がってくると赤かった発疹が色素沈着で茶色になっていき、症状は収束します。

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