トランプvs元FBI長官、公聴会の勝者は誰か?

 今回のテーマは「コミー氏の証言」です。2017年6月8日、ジェイムズ・コミー米連邦捜査局(FBI)前長官は、上院情報特別委員会でロシア政府とトランプ陣営との共謀疑惑に関して宣誓証言を行いました。テレビ視聴者数は全米で約1950万人でした。

 本稿では、まずコミー前長官の証言の信ぴょう性について分析し、次に共和党上院議員の議論の狙いを明確にします。さらに、公聴会に対する極右サイト「ブライトバート・ニュース」及びFOXニュースの反応を紹介したうえで、誰がこの公聴会の勝者かについて考えます。

■コミー証言の信ぴょう性

 コミー前長官は、トランプ大統領との9回(面会3回・電話6回)にわたる会話の内容に関する書面を上院情報特別委員会に提出しました。この書面には両氏が会話を交わす場面が、詳細に描かれています。

 特に、2017年2月14日にホワイトハウスの大統領執務室で開かれたトランプ大統領と情報機関幹部の会合です。同大統領の机の前に半円を描くように置かれた6席の椅子に、マイク・ペンス副大統領及びジェフ・セッションズ司法長官等が着席したと述べています。コミー前長官は同大統領の正面の椅子に座ったと書いてあります。同前長官の後ろにはソファーと椅子があり、複数のホワイトハウスのスタッフが座っていたと注意深く観察しています。会合が終わると、同大統領から同前長官以外の情報機関の幹部とスタッフは退席を求められました。

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