カタール断交、“関ヶ原”間近の様相

カタール断交、“関ヶ原”間近の様相

カタールの首都ドーハ(iStock)

 自分の会話が盗聴されていると確信したことがその後何度かある。始めての経験は、1995年クウェートのホテルでのことだ。CNNを見ていると、カタールでクーデターがあったといっている。大至急バハレーンの本社に電話した。数人でホテルからスピーカーフォンで話していた。カタールに出張者がいないかどうか確かめたあと、クーデターという言葉を三回使った段階で電話は切れてしまった。やはり、独裁色の強い中近東ではクーデターはもっとも心配していることなのだろう。建国以来世代の交代は、二度ともクーデターでなされた国がカタールだ。

 1995年に起きたカタールのクーデターは、1971年国家成立の翌年、自分の父が外遊中にクーデターを起こして成功したのがハリーファで、1995年に息子ハマドに今度は自分がクーデターで放逐されたのだ。

 このカタールが、2022年末のサッカーワールドカップの開催国となっている。今回、2014年に続いて、近隣の国である、サウジアラビア、バハレーン、UAE(アラブ首長国連邦の略称、アブダビ、ドバイなどが連邦のメンバー)から国交を断絶されたので激震が走っている。

 この4カ国にクウェートとオマーンを加えたアラビア湾岸の6カ国は、対岸でシーア派の領袖イランを意識してGCC(Gulf Cooperation Council)、すなわち「湾岸協力理事会」を形成しているが、そこの仲間で国交断絶とは穏やかではない。

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