セッションズ司法長官の声色から分かること

セッションズ司法長官の声色から分かること

セッションズ司法長官(Photo by Alex Wong/Getty Images)

 今回のテーマは「セッションズ氏の証言」です。2017年6月13日、米上院情報特別委員会でジェフ・セッションズ司法長官は、ロシア政府とトランプ陣営が共謀していたのではないかという「ロシアゲート疑惑」に関して宣誓証言を行いました。本稿では、公聴会における同長官の議論の仕方及び表情や声のトーンといった非言語コミュニケーションに焦点を当てます。その上で、誰が公聴会の敗者かについて考えてみます。

■トランプへの誕生日プレゼント

 公聴会でマーティン・ハインリッチ上院議員(民主党・ネバダ州)は、セッションズ司法長官がロシアゲート疑惑の捜査に関与しないと表明した時、トランプ大統領は不満を漏らしたか質問を投げかけました。一部の米メディアは同大統領がロシアゲート疑惑から身を引くと発表した同長官に怒り、両氏の関係が不和になったと報道しています。同長官は、同大統領との私的な会話内容は明らかにしないと述べて回答を拒否しました。

 セッションズ司法長官はその主たる理由に「司法省の伝統」を挙げて、長年にわたる同省の取り決めであると説明したのです。さらに、同長官は野党・民主党議員の質問に対して「思い出せない」と言い、トランプ大統領を疑惑から守りました。今回の公聴会における同長官のパフォーマンスは、翌日14日に71歳の誕生日を迎える同大統領へのプレゼントになりました。

■セッションズの表情と声のトーン

 元米上院議員で軍事委員会及び司法委員会等に所属していたセッションズ司法長官は、公聴会の冒頭、上院情報特別委員会のメンバーに対して「同僚」という言葉を用いて同情を買おうとします。

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