六道絵から水木漫画まで地獄絵オンパレード

六道絵から水木漫画まで地獄絵オンパレード

《熊野観心十界曼荼羅》 紙本着色 1幅 江戸時代 日本民藝館蔵*後期(8/8〜9/3)展示

 生前に悪行をなしたものが死後に送られ、責め苦を受けるとされる「地獄」。燃え盛る業火(ごうか)や血の池、閻魔(えんま)大王など恐ろしい絵図が知られるが、近世には庶民の娯楽文化の影響を受けたユーモラスな「楽しい地獄絵」も登場するなど、そのイメージは広がっていった。今夏、さまざまな地獄絵が集結する展覧会が開かれる。

 会場は、「ようこそ地獄の世界へ」から「憧れの極楽」まで5つの章で構成。漫画家、水木しげるの絵本『水木少年とのんのんばあの地獄めぐり』の原画で八大地獄をめぐる展示からスタートする。

 続いて、平安時代に恵心僧都源信(えしんそうずげんしん)が六道(地獄、餓鬼、畜生、阿修羅、人間、天上)とその一つである地獄について著した『往生要集(おうじょうようしゅう)』の「建長五年(1253)版」をはじめ、六道や閻魔大王などに関する書物や絵画を展示。熊野信仰を庶民に広めた熊野比丘尼(びくに)が持ち歩いたとされる、人間の生老病死と地獄極楽を一画面に分かりやすく描いた「熊野観心十界曼荼羅」も公開される。

展示の最後は、地獄と対をなす、極楽をイメージした浄土図や来迎(らいごう)図を紹介。仏教独自の来世観である地獄や極楽が、日本でどのように描かれ、人々に伝えられていったかを知ることができる。

 

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