大学でも、株主総会でも流行る「ピー逃げ」

大学でも、株主総会でも流行る「ピー逃げ」

(iStock)

 「昔陸軍、今総評」という言葉があった。総評という言葉が生々しかった頃、大学のキャンパスでは「タテカン」「バリ封」という言葉が跋扈していた。今の大学生に聞いても意味がわからないだろうか。

 その逆もある。

 最近のキャンパスでは「ピー逃げ」という言葉はある。当初意味がわからなかった。有名国立大学の国際問題研究所長の口から出た時に、これだと思った。

 今時の大学は、教室に学生証の磁気に反応する器具が壁に設置され、学生は出席したらそこに軽くタッチ、「ピー」という音が出て出席となる。かつての「代返」ではなくタッチ&ゴーをする学生も登場し、これを「ピー逃げ」というのだそうだ。

 同様のシーンを立派な大人が行うのを見てしまった。有名菓子会社の株主総会が都内で行われた。既に駅から会場に向けて蟻の行列となっている。しかし、会場からも蟻の列ができていて、鉢合わせをしながら地下鉄に吸い込まれてゆくのだ。違いは、帰宅組は赤い大きな袋を手に持っているので、まさに働き蟻の行列となっている。

 種明かしをすれば、同社のみやげは有名で株主総会の始まる前にみやげが手渡されるので、その段階で株主番号カードを出口に投げ捨てて、ご帰還となる。株主総会に来ていながら、総会には出ずに、みやげを持って「ピー逃げ」するのだ。この数2500名程度であった。実質参加者は1000人以下と思われる。

 問題続きの東芝は国技館で行われる株主総会に、一昨年まで有名な焼き鳥弁当がふるまわれていた。

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