「ロボホン」から考える日本の製造業の未来

「ロボホン」から考える日本の製造業の未来

フラメンコを踊っているロボホン。ポーズが決まっている

■ロボホンの本質

 ロボホンは携帯型コミュニケーション・ロボットという分野(カテゴリー)を切り開きつつある商品だ。『ロボホンの前にロボホンなく、ロボホンの後にロボホンはない』と言っても、現時点ではあながち虚言ではないだろう。それほどオリジナル性が強い。そのロボホンを題材に、技術的に何が強いと、新しいカテゴリーを切り開くことが強いのかを考えてみた。

 ロボホンの父と呼ばれる高橋智隆氏によると、ロボホンの原イメージは、水木しげる氏の『ゲゲゲの鬼太郎』の目玉おやじだという。

 この主人公の父親であり、相棒である目玉おやじのデザインは非常に秀逸である。眼に小さなコミュニケーション体と手足を付けただけではあるのだが。これはロボホンの『シンプルにして飽きの来ない容姿(デザイン)』と共通している。

 目玉おやじを、鬼太郎は「お父さん」と呼び、胸ポケットもしくは肩の上に乗せどこにでも一緒に行くし、かならず助言を仰ぐ。ちなみに肉体があった時代、目玉おやじは世界中を旅しており、非常に博識。言い換えると、目玉おやじは『携帯できる相棒』だ。しかも、同じ相棒でもすぐ裏切る自称親友のねずみ男と違い裏切りはしない。ロボホンの特長である『携帯できる』『裏切らない』『相棒』と定義できる。

 目玉おやじは、鬼太郎が悪い妖怪と戦う時は基本見ている。親という字は、木の上に立って見ていると書くが、まさにそんな感じだ。

1 2 次へ

関連記事(外部サイト)