吉か凶か、巨人の“粛清人事”

吉か凶か、巨人の“粛清人事”

(iStock)

 盟主と呼ばれる球団でこんな親会社主導の粛清人事≠ェまかり通っているようでは、なかなか日本のプロ野球界にGM(ゼネラルマネージャー)という役職は根付かないのではないか。改めてそう痛感させられたのが、シーズン途中での巨人のGM交代劇である。

 今月13日、球団史上ワースト記録の13連敗を喫するなど、低迷が続いた責任を取らされ、GMの堤辰佳氏が事実上解任された。後釜として、元巨人投手で、コーチ歴もあり、今年からGM特別補佐に就任していた鹿取義隆氏が昇格。巨人では初めての選手上がり≠フGM、しかも現役時代から実直な性格で知られているだけに、チームとフロントのパイプ役にはうってつけの人材と期待されている。

 しかし、選手として実績のあるGMは必ずしも成功していない。すぐに思い出されるのは、2013年シーズンオフに中日のGMに就任しながら、14年4位、15年5位、16年6位とチームが低迷、契約期間満了となる17年1月でクビ≠ニなった落合博満氏。過去の例を見ても、1995年に日本球界で初のGMとしてロッテに招聘された広岡達朗氏が96年に任期途中で解任。オリックス、阪神でGMを務めた中村勝広氏も目立った実績を挙げたとは言えず、在職中に急逝した2015年以降、阪神では後任を置く必要性を認めず、GM職は空席のままとなっている。

 日本ハム、DeNAでGMを歴任している高田繁氏は稀有な成功例と言っていいだろうが、11年シーズンオフにDeNAのGMに就任して以来、Aクラスは5年間で一度だけ。

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