教育に投資すると、「私」だけではなく「みんな」が豊かに

教育に投資すると、「私」だけではなく「みんな」が豊かに

出口治明さん、中室牧子さん

ライフネット生命会長・出口治明さんが「歴史」や「教養」をテーマに、さまざまな有識者をゲストに迎える対談企画「出口さんの学び舎」。技術革新やグローバル化により変化の激しい現代で、ぶれない軸を持って生きていくために必要なものとは何か、対話を通じ伝えていく――。

■「教育は投資」への反感はどこから?

出口:アメリカの研究などでは、できるだけ幼児期に教育投資したほうが、効果が高いという研究結果が発表されています。教育のどの段階で何にどう投資すれば意味があるのでしょう。

中室:わぁ、いきなり奥の深い質問ですね。まず、経済学では、教育を「投資」と考えますが、一般の方にとってはあまりそうした考え方が馴染みがないようです。私がテレビなどで「経済学は教育を投資と考えています」と言うと、「自分の大事な子どもに対してお金をかけるのは、投資ではない。別に見返りを求めているわけではない」という批判のご意見が寄せられます。

出口:でも、お金をかけることって、すべて投資ですよね。

中室:消費に過ぎないお金の使い方というのもあると思います。しかし、消費とは区別して、教育は投資なのです。もちろん、子どもにお金を使うことで必ずしも何か見返りを求めているわけではないからといって、学校を卒業した後、全くお金を稼げない大人になったとしたら・・・。やはり、親としては頭を抱えてしまう。そのことを頭では理解しながらも、教育にお金をかけることを「投資」と呼ぶのに、抵抗がある方も少なくないというところでしょう。

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