米国への輸出は2割なのに、日本で注目度が最高の理由

米国への輸出は2割なのに、日本で注目度が最高の理由

(iStock)

 日本の景気を考える時、海外の景気は極めて重要です。日本の輸出はGDPの13%程度しかありませんが、日本経済は内需が弱いので、輸出が落ち込むと容易に国内景気が落ち込んでしまうのです。実際、リーマン・ショックは記憶にあたらしいですが、これに限らずバブル崩壊後の日本の景気後退の多くは海外景気の後退に起因するものでした。

 従って、日本の景気を見ている人々は、海外の景気にも関心を持っています。そこで不思議なのは、中国や欧州の景気に比べて、圧倒的に米国の景気に対する注目度が高いのです。ちなみに、日本の輸出に占める米国のウエイトは20%、中国(プラス香港)のウエイトは23%、EUのウエイトは11%です。なぜなのでしょうか?

■日本の対米輸出は米国景気で大きく増減

 米国の景気が悪化して米国の消費者が節約をする時、中古の車を新車に買い換えるのは我慢しますが、故障した自動車の修理は我慢しません。修理工は米国内の米国人で、新車を売っているのは世界中の自動車メーカーです。従って、米国人が倹約をすると、米国人よりも外国人の方が失業しやすかったりします。

 米国人の中にも、自動車を買う人が少しはいますが、彼らは「高品質高価格」の日本車ではなく、「低品質低価格」のメキシコ車を買いますから、諸外国の中でも日本製品の輸出は落ち込みます。

■日本の対中輸出等も米国景気の影響が大

 米国は、圧倒的に世界最大の輸入国です。

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