米韓首脳会談でも強調、文大統領がこだわる「韓国の主導的役割」とは?

米韓首脳会談でも強調、文大統領がこだわる「韓国の主導的役割」とは?

(写真:YONHAP NEWS/アフロ)

 「心配されていた文在寅大統領の初めての韓米首脳会談が無難に終わった」(韓国・中央日報7月3日社説)

 6月30日に行われた文氏とトランプ米大統領との会談は、北朝鮮の核問題解決へ向けて北朝鮮への圧力を強めることと「適切な条件」の下で対話解決を図るという方針を確認した。北朝鮮に対する向き合い方が全く違う2人だけに、意見の食い違いが表面化しない線で折り合えたことは良かったと言えるだろう。不安は残るものの、初会談として悪かったとは言えない。

 韓国メディアの受け止め方で目立ったのは、「当事者である韓国の主導的役割が認められた」というものだ。韓国では進歩派(革新)を中心に強調される民族主義的な考え方で、大国が自分たちの頭越しに物事を決めていくことへの不満が根底にある。

 朝鮮半島は19世紀末から20世紀初めにかけて、中国(清)と日本、ロシアが衝突する場となった。日清、日露戦争は朝鮮への影響力を巡る日本と清、日本とロシアの争いだった。そして米国も、日本の朝鮮支配と米国のフィリピン支配を相互に認めるという形で朝鮮半島情勢に関与した。当事者能力を十分に持てなかった朝鮮は、大国に翻弄された結果として日本の植民地に転落した。

 そうした歴史を考えれば、「当事者である韓国の主導的役割」にこだわる気持ちも不思議ではない。心情的には十分に理解できるのだが、周辺の大国が朝鮮半島情勢に深い利害を持つという現実は変わっていない。

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