米国のイラン不信の根深さ

米国のイラン不信の根深さ

(iStock.com/imannaggia/ Arseniy45/3D_generator/Anton Novikov)

 5月30日付のProject Syndicateのサイトで、元米国務次官補のクリストファー・ヒルが、米国のイラン不信の根深さを指摘しつつ、イラン国民はロウハニ大統領の改革を支持していくべきだと述べています。主要点は次の通りです。

 トランプのサウジ訪問を通じてトランプの外交政策の方向性が見えてきた。トランプ政権は民主主義について説教することはせず、人権は重視しない考えである。トランプ政権にとって経済相手となる国が人権を守っているかどうかは無関係なことのようだ。

 ニュースになったことはトランプがスンニ・アラブ諸国との全面的な協力を打ち出したことである。リヤドでの演説でトランプはイランを厳しく非難した。イランが中東のすべての問題の根源であると考えるスンニの指導者達は演説を歓迎した。

 トランプはイスラエルでもイランへの警告を続けた。トランプはイスラエルとスンニ・アラブはイランとの道徳的対決の同盟者であり、パレスチナ問題などで対立するよりも団結すべきだと考えている。

 イランは改革派のロウハニを大統領に選んだ。強硬派、反西欧のライシが選出されていたならば、イラン核合意の行方が問題になったであろう。75%強の投票率はイラン国民が核合意を支持していることを示している。制裁解除の利益が未だ現実のものとなっていない等の問題はあるが、国民は引き続きロウハニを信頼している。改革が進むかどうかはイランの国民次第だが、スンニ・アラブや米国は懐疑的だ。

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