ハリウッドの映画人たちが政治的発言をするワケ

ハリウッドの映画人たちが政治的発言をするワケ

『なぜメリル・ストリープはトランプに噛みつき、オリバー・ストーンは期待するのか ハリウッドからアメリカが見える』(藤 えりか、幻冬舎)

 今年のゴールデングローブ賞授賞式でのメリル・ストリープのスピーチは、トランプを暗に批判したとして日本でもニュースで話題となった。彼女に限らず、ハリウッドをはじめとする映画人はよく政治的発言をしているイメージがある。一方、日本はどうだろうか? タレントや俳優といった注目を集める立場にいる人間が少しでも政治的発言をしようものなら、どんな内容であってもそれが彼らにとってプラスのイメージとなるとは考えづらい。

 そこで『なぜメリル・ストリープはトランプに?みつき、オリバー・ストーンは期待するのか〜ハリウッドからアメリカが見える』(幻冬舎新書)を上梓した朝日新聞「GLOBE」記者の藤えりか氏に、なぜ映画人たちは政治的発言をするのか、転換期を迎えているハリウッド映画、そして中国マネーの影響などについて話を聞いた。

――本書のタイトルはかなり長めですが、意図があるのでしょうか?

藤:たとえば日本では、ハリウッドをはじめとする映画の俳優や監督、プロデューサーの記者会見は、映画の内容やPRに関する質問が目立ち、政治や社会情勢などについての質問はほとんど耳にしません。特にエンタメ色の強い映画では顕著です。

 でも、私が朝日新聞のロサンゼルス支局長時代に現地の記者会見やインタビュー、また新聞やテレビなどの報道で目にしたのは、俳優や監督、プロデューサーが映画そのものだけでなく政治や社会情勢についても積極的に発言する姿でした。

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