「朝鮮戦争に終止符を打つ平和条約」の実現性

「朝鮮戦争に終止符を打つ平和条約」の実現性

(iStock.com/liulolo)

 米ランド研究所のドビンズとホーナンが、6月8日付けニューヨーク・タイムズ紙に掲載された論説で、北朝鮮に平和的に核とミサイルを放棄させるには、朝鮮戦争を終わらせる平和条約が不可欠の要素となる、と主張しています。要旨は次の通りです。

 朝鮮戦争は64年前に休戦となったが、平和条約は署名されておらず、戦争は公式には終わっていない。

 北朝鮮の指導者は長年、戦争を公式に終了させることを重視してきた。彼らは、1953年の休戦で未解決となっている多くの問題(とりわけ朝鮮半島の恒久的分割についての合意)を解決するための平和条約の可能性を、繰り返し提起してきた。

 北は、米国や韓国との条約の交渉を提案してきた。近年は、中国もそうした交渉の開始を主張している。

 北朝鮮は、休戦ではなく、攻撃されない保証、米韓と世界による国家承認として、明確な平和宣言を求めている。

 歴代米大統領は、真剣な和平交渉が開始され得るには、非核化へのコミットメントと将来のミサイル実験の停止を含む、数多くの前提条件が必要と主張してきた。しかし、金正恩は、サダム・フセインやカダフィのような運命を辿らない保証を受け取ることなしに、北の核とミサイルを放棄することはないだろう。

 米国による北朝鮮政府の承認と外交関係の開始を含む、朝鮮戦争の公式な終了は、そうした保証の中核となる。

 トランプ政権は、制裁の強化、中国との協力、軍事力行使の威嚇により、北を非核化させる長年の努力にもうひと押しを試みている。

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