弱気漏らした文在寅大統領、G20から帰国し「韓国には力ない」

 ドイツでの主要20カ国・地域(G20)首脳会議から帰国した韓国の文在寅大統領が7月11日の閣議で弱気な発言をした。北朝鮮の核問題と関連して「私たちが肝に銘じるべきなのは、私たちが最も切迫した状況にある朝鮮半島の問題であっても、現実的には私たちに解決する力はなく、私たちに合意を引き出す力もないという事実だ」と述べたのだ。

 6月末の米韓首脳会談で「当事者である韓国の主導的役割が認められた」と語っていた高揚感とのギャップが大きいだけに、目につく発言だった。

 「韓国の主導的役割」へのこだわりは前回のコラムに書いたので詳しくはそちらを参照していただきたいが、これ自体は歴史的な背景を考えれば理解できる感情だ。こうした気持ちは、文大統領の支持基盤である韓国の進歩派(革新)に広く共有されている。

 ただし、現実はそれほど簡単ではない。北朝鮮が核実験を繰り返し、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験成功を誇示するようになっているからではない。北朝鮮はそもそも、米国を核問題の交渉相手として見ているのであって、韓国のことを相手にしてこなかった。国際社会の対応にしても米国が中心にならざるをえないのである。

■北朝鮮問題を巡る日米と中露の溝を埋められず

 文大統領の発言は「北朝鮮の核とミサイルに対する韓国政府の立場について全ての国から支持を受け、もともとG20の議題ではなかったのに北朝鮮核問題を取り上げて国際的な共感を取り付けたことは成果だった。

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