中西部の衰退とトランプ現象(後半)

 歩いているとトレーラーハウスを修繕している男性がいたので聞いてみるとBombay Beachには100人近くが居住している。冬は避寒地として人々が戻ってくるので人口が200〜300人になると。

 1950年代にSolton Lakeは冬のリゾートとして開発された。その後周囲の農地への灌漑用水として湖水が利用されてから次第に湖水が減少して湖の周辺は干上がっていった。さらに周辺の農地開発が進むと農薬等の汚染が問題になり水泳が禁止された。こうして湖畔の集落は徐々に衰退してきたという。

■朝からバーで暇つぶしする中高年はコアなトランプ支持者

 さらに車で15分走ると食堂、雑貨屋の看板があった。“Ski Inn”という食堂を覗くとバーも兼ねており中には8人の白人の中高年の男女がおしゃべりに興じていた。

 8人は地元出身で全員リタイア組のようだ。食堂のオーナー夫婦によるとこのSki Innは宿屋も兼ねており冬は世界中から客が集まりこのバーも大賑わいという。確かに食堂兼バーの天井、壁、柱には無数のメッセージが書かれた世界中のお札が貼られている。

 5カ月後の大統領選挙について聞くと8人全員がトランプ支持。仕事でポルトガルや香港に滞在した経験を持つ元電気技師はトランプ支持の理由を理路整然と語った。曰く、「メキシカンの不法移民は税金を納めず稼いだ金を本国に送金している。不公平は許せない。中国や日本との貿易不均衡は米国の製造業を破壊した。

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