AIがカメラの再発明を可能にする

 一眼レフカメラは「素晴らしい写真」を撮ることができます。明るい交換ズームレンズ群、大きなイメージセンサー、高速シャッターなど、プロのカメラマンが一眼レフを使う理由は少なくありません。

 一眼レフカメラには、絵文字が付いたダイヤルやボタン、そして液晶画面で設定できる機能が満載されています。しかし、初めての子供が生まれた、海外旅行に行くなどのきっかけで一眼レフを購入しても、せっかくの機能を使いこなすことができずに、「スマートフォンでもいいや」ということになってしまっている人も多いのではないかと思います。「一眼レフは素晴らしい写真を撮ることができる」という見解には、「プロのように使いこなすことができれば」という前提条件がつきます。

 米国のベンチャー企業が発表したArsenal(アーセナル)という、一眼レフのアクセサリシューに取り付ける小さなデバイスは、AIによって、その前提条件を一眼レフから取り払おうとしています。そして、それは一眼レフカメラを再発明するヒントにもなりそうです。

 プロのカメラマンは、目の前のシーンのいくつかの特徴に着目し、残したいイメージの写真を撮影するためのカメラの設定を考えます。そして、フレーミングをして、タイミングを見極めてシャッターを切ります。

 フレーミングとは、目の前のシーンから、被写体をどのように切り取って画面を構成するかということです。ファインダーを覗いて、被写体をアップで撮るのか全体を撮るのか、ズームを使うのか自分が近寄る(遠ざかる)のか、さらに地面に屈んで下から撮るのか、あるいは上の方から覗き込むように撮るのかなどを決めます。

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