カタールの孤立化は失敗、トルコ、イラン、反サウジで支援

カタールの孤立化は失敗、トルコ、イラン、反サウジで支援

カタール・ドーハ(SHansche/IStock)

 サウジアラビアやエジプトなどアラブ4カ国が同じスンニ派のペルシャ湾岸の小国カタールと断交し、経済封鎖などで孤立化を図ったが、この締め付け策は失敗することが確定的になってきた。カタールが地域大国、トルコとイランとの関係を強め、国家的危機に巧みに対処しているのに対し、仕掛けたサウジ側には打つ手がないからだ。

■カタールのしぶとさはサウジの誤算

 カタールは人口230万人の小国。世界3位の天然ガス埋蔵量をバックに潤沢な経済力を誇るが、食料はほぼ100%輸入に依存せざるをえない。その多くを隣国のサウジアラビアからの陸上輸入に依存していたが、断交で国境が封鎖されてあっという間に食料危機に陥った。

 しかし、スーパーマーケットや商店などからサウジ産の野菜や果物が消えた代わりに、イランやトルコなどからの輸入品がその穴を埋めた。値段は1割〜2割上がったものの、すぐに音を上げるというサウジの期待を裏切ってしぶとさを発揮、食料などの封鎖は奏功していない。

 サウジ、アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーン、エジプトの4カ国は6月下旬、関係修復の条件としてカタールに対し、13項目にわたる要求を突き付けた。13項目には、イランとの関係縮小、トルコ軍の基地閉鎖、イスラム原理主義組織ムスリム同胞団などとの関係断絶、テレビ局アルジャジーラの閉鎖などが含まれ、まるで「属国に対する命令」(アナリスト)だった。

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