反プーチンデモ、プーチン再選を妨げるのは難しい

反プーチンデモ、プーチン再選を妨げるのは難しい

(iStock.com/Evgenii_Bobrov/vDraw/Naddiya/sundatoon)

 6月14日付のニューヨーク・タイムズ紙は、6月12日のロシア諸都市での抗議活動がプーチン政権の腐敗という痛いところをついている、と社説で述べています。社説の要旨は、次の通りです。アレクセイ・ナヴァルヌイ(今回の反腐敗抗議を呼びかけ、再度逮捕された)が来年3月の大統領選挙でプーチンを敗北させることはない。プーチンは権力を掌握しており、引き続き人気があり、ロシアのテレビも支配している。それならなぜこれらのデモが世界中の関心を引いているのか。

 一つの理由は、プーチンは全権を掌握しているのに、ロシア人を沈黙させられないことを、これらのデモは示しているからである。ロシア人の大多数はプーチンがもたらした安定を評価し、ロシアの問題は悪い西側が作ったとのプーチンの主張を受け入れているが、ナヴァルヌイなどはインターネットやソーシャル・メディアを動員し、主要な都市で反対派を維持するのに成功している。モスクワでデモしたのは数千人だが、多くは若者で逮捕も覚悟で参加した。逮捕者はモスクワで700人以上、サンクトペテルブルクで300人出ている。

 ナヴァルヌイは動員に長けている。彼は民族主義的との批判も受けているが、支配エリートの腐敗への抗議をブログで呼びかけている。ロシアの支配層の富は、経済状態が悪くなる中、人々の感情を害している。ナヴァルヌイは、メドヴェージェフ首相の豪邸、ヨット、ブドウ園等を暴露した。

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