400年の歴史を伝える津和野踊り

400年の歴史を伝える津和野踊り

室町時代の念仏踊りが起源とされる津和野踊り(殿町通りにて)

 城下町の趣を残す町並みから「山陰の小京都」と呼ばれる、島根県津和野町。この町の夏の風物詩が毎年8月10日から15日にかけて町内各所で行われる盆踊り「津和野踊り」(島根県無形民俗文化財)だ。黒い頭巾(ずきん)で顔を覆い、白い鉢巻きに白の浴衣姿という独特の衣装で知られる。

 「衣装は、江戸時代に津和野藩主となる亀井氏が戦国時代、鎧兜(よろいかぶと)姿を衣装で隠した兵士を盂蘭盆(うらぼん)の夜に踊りの輪のなかに紛れ込ませ、守りの堅かった城を攻め落としたという故事に基づいています」と、津和野盆踊り保存会会長の山岡浩二さん。

 津和野踊りのハイライトは、8月15日に津和野町のメインストリート、殿町通りで開催される「殿町盆踊り大会」。20時からの津和野川での灯籠流しに続いて、20時30分ごろに踊りがスタートする。この日は三味線や横笛、大太鼓などの生演奏を実施、その旋律に合わせて、200メートルほど続く白壁や掘割の風情ある通りを舞台に踊りの輪が広がる。

 亀井氏が津和野に国替えとなった元和3年(1617)に伝わったという津和野踊り。400周年の今年、できるだけ大勢の人に楽しんでもらおうと、観光客向けに練習会の開催や衣装を貸し出しての写真撮影なども予定されている。

*情報は2017年6月現在のものです。料金・時間・休館日などの詳細は、お出かけの際、現地にお確かめください

  
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◆「ひととき」2017年8月号より

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