変わるサウジアラビア、背後にある根深い不安

変わるサウジアラビア、背後にある根深い不安

(iStock.com/Booblgum/Savaryn/michaeljung/AntonioGuillem)

 米ハドソン研究所のミード研究員が、6月20日付けウォール・ストリート・ジャーナル紙に掲載の論説において、最近サウジアラビアの外交、内政が大きく変わった原因は、米国との関係と石油事情の変化に対する恐れである、と分析しています。論説の要旨は以下の通りです。

 サウジはこれまで、外交については世界で最も慎重な国の一つであったが、もはやそうではない。ここ3週間だけでも、サウジはカタールに対する攻勢の主導権を取り、イスラエルとの新しい結びつきを示唆し、パキスタンを叱り、イランとの対決姿勢を強めた。同時にイエメンでの空爆を続けている。

 一方、内政でもダイナミックな政策が導入されている。2030計画は、サウジの改革のこれまで最も広範で野心的な計画である。

 これまで世界で最も注意深く、動きが緩慢な国に基本的な変革が起こっているが、その背景にあるのは恐れである。

 サウジはこれまで、強く自信に満ちた米国に守られて安心できたが、それほど安心はできなくなった。

 「不安の時代」はオバマ政権で始まった。オバマが核交渉でイランに手を差し伸べたことで、サウジは孤立し、裏切られたと感じた。イランの力がイラク、シリア、レバノンに広がるにつれ、サウジは、米国はもはやサウジの安全を、米国の核心的利益とは考えないと結論付けた。

 トランプ政権は「“イランへの傾斜”は終わった」としてサウジを安心させようとしているが、サウジの不安の根は深い。

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