バランス欠くトランプの中東政策

バランス欠くトランプの中東政策

(iStock.com/Bullet_Chained/macrovector)

 ニューヨーク・タイムズ紙が「イランのパズル」と題する社説を6月26日付けで掲載し、トランプ政権のイラン敵視政策を批判しています。社説の要旨は次の通りです。

 米・イラン間の一時の雪解けは今や危険にさらされている。これはイランの領土的、政治的野心の結果であるが、トランプのサウジ好きの結果でもある。

 シリアで米・イラン衝突がありうる。米国もイランもIS(イスラム国)打倒の目標を共有しているが、相反する利害があり、ISとの戦いが成功する中、それは増加している。

 トランプ政権高官は、イランがアサドの助けを得て、シリアとイラクで領域支配を広げ、テヘランからレバノンまでの陸上通路を確立しようとしていると心配している。そうなれば、ヒズボラへの補給もでき、イランの地域での影響力も増す。トランプ政権がどう対処しようとしているのかが、問題である。

 シリアの内戦が2011年に始まって以来、イランはアサドの同盟者である。ヒズボラその他のシーア派勢力を配備し、アサドを支援してきた。イラクとシリアでは、イランの利益は異なり、イラクではISと戦うが、シリアでの焦点はアサド支援である。

 シリアで米国とイランの利益は最も鋭く対立する。イラクではほぼ一致する。米国とイラクの軍はモスルからのIS駆逐に成功したが、シリアでは、米国はアサドではなくシリアの反政府軍と組んでIS攻撃をしている。イラクにおけると同様に、ISとの戦いはうまく行っている。

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