格差社会アメリカの底辺で生きるとはどういうことなのか

 廃墟となった郵便局、ガソリンスタンド、雑貨屋、モーテルなどが旧道沿いにまばらに残っている。速度を落として観察しながら走っていると煙突から煙が出ている建物があり、さらにポンコツのキャンピングカーにも人が生活しているようだ。

 産業廃棄物のようなガラクタや古タイヤに囲まれたガレージに人が見えたので停車。上半身裸の50代とおぼしき中年男と80歳くらいの爺さんがいた。挨拶すると上半身裸の中年男はマクレーンと名乗った。

 マクレーン氏によるとEssexは現在人口8人。最盛時には人口百人以上。当時の主要産業は牧場と鉱山。元々マクレーン家はサンタモニカに定住した一族だ。1912年に祖父がドラッグストアを開業。カリフォルニアでも当時石油が発見され探鉱ブームとなりマクレーン家は石油の油田も所有していたが油田はとっくに枯渇。

 1978年、マクレーン氏が12歳の時にサンタモニカから現在のEssexに一家は土地を購入して移住してきた。ながらく牧場を経営。現在では砂漠化が進んでいるが当時Essex周辺は豊かな緑の牧場が広がっていたという。その後Essex一帯が砂漠化してゴーストタウンになってしまったのは愚かな政治家による間違った環境保護や環境規制が原因と糾弾。

 「先ず鉱山が環境規制により廃鉱に追い込まれた。次に国立公園の一部に指定されたために人口の灌漑施設や化学肥料の使用が禁止された。それゆえ牧草地や畑に水が引けず豊かな土地が砂漠化してしまった。

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