形骸化する香港「一国二制度」、裏切った中国

形骸化する香港「一国二制度」、裏切った中国

(iStock.com/9comeback/Koryaba/nubumbim)

 ウォール・ストリート・ジャーナル紙が「香港の心配な20周年記念日:引渡し後20年、中国はその約束を裏切った」との社説を6月30日付けで掲載し、中国の香港への対応を批判しています。社説の要旨は、次の通りです。

 習近平は香港の中国返還20周年記念日のために香港を訪問、赤じゅうたんの歓迎を受けたが、香港には、北京が民主主義と自治の約束を尊重していないとの怒りがある。若者は過激化し、香港統治を難しくしている。

 表面的には、50年前ケ小平が作った「一国二制度」は機能している。香港の資本主義システムは巨大な富を生み出し、司法は公式には独立、市民的自由は保護されている。

 しかし、よく見ると、香港は特別な地位から滑り落ちている。中央政府の「連絡官」が香港を細部にわたり管理しており、全人代が重要な司法判断を翻し、司法の独立が脅かされている。

 特に若者は、中国が香港を変えていることに怒っている。2014年の「雨傘運動」で学生たちは75日間、ビジネスの中心街を占拠し、行政長官の直接選挙を求めた。中国政府は中国政府寄りのビジネスマンが多くいる1200人の委員会での行政長官選出を続けている。

 香港の抗議は強弱があるが、北京は妥協よりも脅しで対応し、怨恨を深めてしまった。若い政治家が中国からの独立を言うなど、中央政府が恐れていた反対派が作り出されている。

 香港の自由を支える重要な点は文章化されていない。

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