“ミッション・インポッシブル”ホワイトハウス首席補佐官の前途多難

“ミッション・インポッシブル”ホワイトハウス首席補佐官の前途多難

ケリー新補佐官は不可能を可能にできるのか……(Orla/iStock)

 ホワイトハウスの仕切り役であるプリーバス大統領首席補佐官が事実上更迭され、新たにジョン・ケリー国土安全保障長官(67)が任命された。内紛や議会対策で大混乱に陥っている政権を立て直すためだが、新長官に全面的な統括権が付与される見通しはなく、早くも悲観論が飛び交っている。

■送り込まれた“刺客”

 それにしてもトランプ政権の混乱と混迷ぶりは異常だ。政権発足半年しかたっていないのに、辞任や解任された主な高官はサリー・イエーツ(司法長官代行)、マイケル・フリン(国家安全保障補佐官)、ジェームズ・コミー(FBI長官)、ショーン・スパイサー(大統領報道官)、そして今回のプリーバス氏と相当の数に上る。

 ホワイトハウスの内紛が噴出しているのに加え、トランプ大統領の目玉だった医療保険制度改革(オバマケア)の見直し法案は与党である共和党の一部造反で成立させることができず、議会との関係も最悪の状態にある。上下両院はトランプ氏が嫌がっていた対ロシア追加制裁を可決し、同氏が検討中とされるセッションズ司法長官や、ロシア・ゲートの捜査を進めるモラー特別検察官の解任を阻止する構えだ。

 最近の支持率は最低の36%と歴史的な低さ。米歴史家の一部によると、こうしたホワイトハウスの内紛や、議会との関係が悪化した政権は19世紀以降のことだという。とりわけ、首席補佐官交代の発表直前の内紛の噴出はひどいものだった。

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