宗教から国際問題を理解する

宗教から国際問題を理解する

佐藤優さん、出口治明さん

ライフネット生命会長・出口治明さんが「歴史」や「教養」をテーマに、さまざまな有識者をゲストに迎える対談企画「出口さんの学び舎」。技術革新やグローバル化により変化の激しい現代で、ぶれない軸を持って生きていくために必要なものとは何か、対話を通じ伝えていく――。

*前編はこちら

■紅白歌合戦は、国民的魔術のイニシエーションです

出口:日本人はよく、宗教に対する認識が低いとか、他の国とは違うと言われていますね。

佐藤:宗教がないというのであれば、文化庁の統計を見たほうがいい。

出口:1億8000万人。

佐藤:そうです、いるんですよ。昔はもっと多かった。

出口:2億数千万人だったはずです。

佐藤:ということは、無宗教な人も多いから、熱心なおばあちゃんは一人で10個くらい信じているんです。

出口:そうですよね。

佐藤:日本人が無宗教とか言ってはダメですよね。あと、宗教法人法で税金をとらないのが大きい。仮に税金取るとなったら、どの団体も過少申告するでしょう。

出口:ええ。多めに申告するほうが、景気がいいですもんね。

佐藤:だから人口の1.5倍くらいになってしまうんです。

出口:日本人とアメリカ人の宗教に対する意識は、僕は本質的な違いはあまりないように思うんですけれど、どうでしょうか。

佐藤:最初に「神道は宗教にあらず」と言いましたが、見えないところに神道的なメンタリティがある。

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