30年前と変わらないインド、怖いもの見たさのインド旅

 インドは約30年前の商社勤務時代にデリー、ボンベイに数回出張したが、目抜き通り以外は牛馬の糞とゴミが散乱しており街路を埋め尽くす自動車、バイク、人力車、人間の渦の喧騒に圧倒されたという強烈な記憶だけが残っていた。

 経済発展著しいIT大国と言われる現在のインドを歩かなければ世界の大きな部分を理解できないのではないかという思いからインド行きを決めた。

■ITエンジニアの語るインド的結婚感と将来の生活設計

 6月18日。羽田から経由地の上海虹橋空港まで隣席はITエンジニアの28歳のインド青年。来日2年半で平和島のマンションから都内の職場に通勤。ジャイプール出身のヒンズー教徒。都市部の出身であり両親も比較的自由な考え方という家庭で育ち、彼自身は牛肉、豚肉も食すという。

 彼には東京で交際しているインド人の彼女がいる。彼女は仏教徒で優秀なITエンジニアであり近い将来結婚したいと考えていた。ところが数カ月前に彼の両親が観光を兼ねて来日して数週間滞在したときに両親から故郷の同じカースト出身の女性との結婚を強く勧められた。

 ヒンズー教徒の間では現在でも同じカーストの出身者と結婚するのが当然とみなされており彼の周囲でも大半は親が選んだ相手と結婚している。今回の帰郷は両親に仏教徒の彼女との結婚の承諾を得るのが目的だという。

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