奇妙な米ロ関係、個人的利益で動くトランプとプーチン

奇妙な米ロ関係、個人的利益で動くトランプとプーチン

(iStock.com/yganko/bandian1122/Francesco Abrignani)

 7月7日付のワシントン・ポスト紙は、ハンブルクG20会合に際し行われた初の米ロ首脳会談について、同紙コラムニスト、アン・アップルバウムの論説を寄稿しています。その論説の概要は、次の通りです。

 会談に参加したのは、両大統領、外相、通訳の6名のみだった。前もって準備されたものはなかった。

 米ロ関係は、これまでも典型的なものではなかったが、今や奇妙にさえなった。今回の会談は米ロの地政学的または経済的利益によって動かされていると言うより、二人の主役の個人的利益で動かされていた。

 達成された合意は、大したものではなかった。ウクライナに関するオープンな通信チャネル、シリアの一部停戦、新大使などである。

 もっと重要だったのは、双方の個人的関心事項であった。そこではプーチンが最初の数秒間でトランプの上を行き、トランプが彼の手を差し出すまで待った。数分後、ロシアのウェブサイトにはトランプがプーチンに手を差し伸べている写真が掲載された。プーチンにとり、この会談の価値の99%は国内プロパガンダにあった。ロシアのテレビは、会談の長さについて、これはトランプがどのリーダーよりもプーチンを重視している印であると報道した。ツイッターには「トランプはプーチンの隣で学校の生徒のように見える」など書かれている。非民主的で経済もうまく行かないプーチンは国民に彼を支持する理由を提供しなければならない。彼は世界の舞台での中心人物であり、ウクライナ、シリア、サイバー安全保障の問題で、寛大に解決策を提供していると見せている。

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