法律家任せでええんか?後見制度【ある成年後見人の手記(4)】

法律家任せでええんか?後見制度【ある成年後見人の手記(4)】

(iStock.com/Marilyn Barbone)

 2010年5月、神戸家裁に電話で問い合わせた。「幼少より由利子と交流のある、いとこ夫婦が広島県と滋賀県にいるので呼び寄せて会わせたいのですが……」。すると書記官は「大金が掛かりますよ。何のためですか?」。私は「施設の中で単調で孤独な日々を過ごしているのを慰めたい。血族は誰も見舞いに来ないから、姻族でも来てくれるという人を呼びたい。大金って、伯母は3000万円以上持っているんですよ」。

 結局、呼び寄せ許可の申立書を書くことになった。次が、その全文だ。

 この見舞いではハプニングがあった。妻が、由利子用の衣服を携帯するのを忘れ、途中の宝塚市で買って行ったのがスカートだった。由利子に施設の制服のピンクジャージーから着替えさせ外出させたところ、由利子は自分の足元を見るたびに「あっ、スカートや」と、表情を変え喜ぶのである。何度も何度も……。妻たちの間から「伯母さん、女の子なんや」と歓声が上がった。これを毎年1回実現したい。10年8月時点でこう思い、実践してきた。

続きは WEDGE Infinity で

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