なぜ、ジャッジに時間をかけてはいけないか|村田和也監督

なぜ、ジャッジに時間をかけてはいけないか|村田和也監督

村田和也(むらた・かずや)氏:アニメーション監督。松下電工(現・パナソニック)に就職した後、退社し、スタジオジブリの演出研修制度の第1期生となる。『おもひでぽろぽろ』『海がきこえる』などに参加した後、スタジオジブリを離れる。制作会社オー・エル・エムの設立に参加した後、フリーとなり『交響詩篇エウレカセブン』(演出)、『コードギアス 反逆のルルーシュ』(副監督)などに参加。映画『鋼の錬金術師 嘆きの丘(ミロス)の聖なる星』で劇場初監督を務める。2018年春より、村田和也監督×ボンズのSFアニメ『A.I.C.O. -Incarnation-』がNetflixで独占配信される。

アニメ『正解するカド』で特徴的な映像を創り出し、多くのファンを魅了した村田和也監督。瞬時にジャッジを下さなければいけない理由と、その秘訣を語っていただきました。

村田:それは、こちらのオーダーとぜんぜん違うものがあがってきた時ですね。

 ちゃんと説明したにもかかわらず、まったく違うものが上がってきた場合は、その人なりの考えがあるのかもしれないし、自分の伝え方が間違っていたのかもしれない。或いはそのアイデアに乗り換えたほうがおもしろくなるかもしれない、と考えることもあります。

 作品の根本に関わる部分でそういう迷いが生じた場合は、さすがに時間をかけて考えざるを得ません。逆に言えば、根本がしっかり決まっていることが、ディティールに対するジャッジを早くすることにも繋がるわけです。


――村田さんが、そういう自分なりの監督スタイルを確立したのはいつごろでしょうか?

村田:じつは、自分なりの監督スタイルってないと思ってるんです。自分の監督作は短い作品を除くと、制作中のものも含めて4タイトルありますが、すべて成り立ちや状況が違うんです。なので、企画の事情ごとに監督の身の置き方も変えざるを得なくて。自分としてはどこかでスタイルを確立したという意識はあまりないんです。

続きは WEDGE Infinity で

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