インド国軍は世界最大の民主主義国家の守護者

 米国の軍事力分析会社Global Firepowerのランキングによるとインド軍は人員(正規軍132万人)では中国に次いで世界第2位、装備を含めた総合力では米国、ロシア、中国に次いで世界第4位となっている。

 しかしインド人が強調するのは想定される紛争地域での実戦力であり、実戦になれば中国人民解放軍やパキスタン軍には絶対に負けないと信じている。

 印パ紛争では山岳地帯の攻防戦でインド軍は極寒の中で一週間食糧なしで自軍陣地を死守したとか、人民解放軍の突然の侵入にも関わらずインド国境警備部隊は十倍の敵を阻止したとか、インド人はそうした英雄伝説を熱く語るのである。

■世界最大の民主主義国家

 インドは人口大国である。2016年の統計では中国13億8200万人に対して、インドは13億900万人であり数年以内に中国を超える。インド人で英語を普通に話すような人たち(地方の貧困層の人々は大半が英語を解さない)は「インドは世界最大の民主主義国家である」というフレーズを自慢げに口にする。

 キナウル渓谷で知り合った医師ガーグ氏は「学校教育ではインド独立の歴史と独立後一貫して民主主義を堅持してきた史実をしっかりと教えています」とインド人の矜持の背景を教えてくれた。共産党独裁中国に対する敵愾心からも「世界最大の民主主義国家」という誇らしいキャッチフレーズが国民の間に浸透しているのであろう。

■独立後70年間クーデターのない民主主義国家

 第二次世界大戦後アジア・アフリカの旧欧米植民地から多数の独立国家が誕生したが、クーデターが頻発し軍隊や独裁者により民主主義はしばしば放逐されてきた。

1 2 次へ

関連記事(外部サイト)