トランプが「白人至上主義者」に恩赦を出した理由

トランプが「白人至上主義者」に恩赦を出した理由

(colematt/iStock)

 今回のテーマは「トランプ大統領に立ち向かうコノリー下院議員」です。米国南部バージニア州での白人至上主義者と反対派との衝突事件に関するドナルド・トランプ米大統領の「喧嘩両成敗」の発言は、米国民に衝撃を与えました。トランプ大統領の発言に強く反対するジェリー・コノリー下院議員(民主党・バージニア州第11選挙区選出)は、9月中旬、同大統領に白人至上主義者に対する明白な非難を要求する法案を、米議会上下両院で通過させました。

 本稿では、中西部ミネソタ州セントポールでトランプ支持者及び南部バージニア州アナンデールでコノリー議員を対象に実施した現地ヒアリング調査の結果を交えながら、衝突事件を中心としたトランプ大統領の言動について考えてみます。

■ジェリー・コノリー下院議員の思い

 アイリッシュ系のコノリー下院議員(67)は、民主党議員で首都ワシントンに隣接する南部バージニア州第11選挙区選出の議員です。2008年以降バージニア州は米大統領選挙の激戦州として注目され、特にフェアファックス市がある第11選挙区は、同州の行方を左右する極めて重要な選挙区になっています。12年米大統領選挙においてバラク・オバマ大統領(当時)は、投票日の直前に第11選挙区を2回訪問しました。筆者は、この地域を中心に08年から戸別訪問を実施しています。

 知日派のコノリー議員は、国際ビジネスコンサルタント及び上院外交委員会のスタッフなどを経て、08年下院選で初当選を果たしました。

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