労働力不足で過当競争が沈静化することを祈る

労働力不足で過当競争が沈静化することを祈る

(nattanitphoto/iStock)

 日本経済は生産性が低いと言われます。たしかに無駄な会議などもあるでしょうが、過当競争による部分も大きいと思います。過当競争には、過剰なセールス、過剰な値下げ競争、過剰なサービス競争があると思います。かつては過剰なセールス競争が行われていましたし、デフレ時代は過剰な値下げ競争で皆が疲弊していましたが、最近は過剰サービス競争が目につきます。

 良いサービスを提供することで顧客が満足し、それによって高い価格を支払っても良いと考えるのであれば、それは素晴らしいことですが、そうでは無いから問題なのです。

■ミクロで有効、マクロで無駄なセールス活動は多いが、減少傾向のはず

 自動車各社にとって、セールスパーソンは極めて重要です。自社だけ顧客訪問をしなければ、自動車が売れる確率は大きく低下してしまうからです。そこで、各社ともセールスパーソンを増やすことこそあれ、減らすことは考えにくいでしょう。特に不況期には。

 しかし、日本経済を全体として見ると、異なった景色が見えて来ます。自動車購入を考えている顧客は、誰も訪問して来なければ、自分から販売店に出向くでしょう。自動車各社のセールスパーソンが100回ずつ顧客を訪問したとしても、自動車の売上は1台ですから、全く訪問しなかったと同じです。つまり、セールスパーソンの仕事は日本経済には貢献していないことになります。

 そこで、「各社が一斉にセールスパーソンを削減して生産現場に配置換えをする」という案が出て来ます。

1 2 次へ

関連記事(外部サイト)