ロヒンギャ問題、アウンサンスーチーへの批判と落胆

ロヒンギャ問題、アウンサンスーチーへの批判と落胆

(iStock.com/yuliang11/ Haider Yousuf/Halfpoint/Feverpitched/g_muradin)

 ミャンマーのラカイン州で続くロヒンギャの迫害とこれに伴う暴力の抗争について、アウン・サン・スー・チーが問題の解決に動こうとしないことに失望を表明する社説を9月1日付のワシントンポスト紙が掲載しています。要旨は以下の通りです。

 2012年、ノーベル賞の受賞に際し、アウン・サン・スー・チーは「餓え、病、排斥、失業、貧困、不正、差別、偏見、偏狭」そして戦争に苦しむ人々を忘れないようにと熱烈に訴えた。「苦しみが無視される時、苦しみは増し、怒りは募り、憤激するが故に、紛争の種が撒かれる」とも述べた。

 今日、ミャンマーでは、長く迫害されて来たムスリムの少数民族ロヒンギャを巡って続く暴力と苦しみの連鎖が、彼女の言葉の真実をますます明確にしつつある。多数派の仏教徒によそ者だと誹謗され、基本的権利を拒否され、惨めなキャンプに押し込まれ、苛酷な軍の取り締まりの下に置かれ、ロヒンギャは怒りを募らせ、中には憤激する者もある。

 8月25日、アラカンロヒンギャ救世軍を名乗る小さな武装グループがラカイン州で30の警察署と軍の基地を急襲した。10名の警察官と多くの武装勢力を含む110人が死亡したが、これが軍による弾圧の引き金を引いた。軍は村を焼き払い、数千人が国境のナフ川を超えてバングラデシュ(既に40万のロヒンギャの難民が滞在する)に逃げ込んだ。貧弱なボートで川を渡ろうとしたロヒンギャもある。3隻のボートが転覆し、26人の女性と子供が死亡したという。

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