BS プレミアム「たけし誕生〜オイラと師匠と浅草〜」ビートたけしが理想とした芸人・深見千三郎を描く

BS プレミアム「たけし誕生〜オイラと師匠と浅草〜」ビートたけしが理想とした芸人・深見千三郎を描く

(iStock/ibamoto)

 北野武監督の第18作目の「アウトレイジ 最終章」がロードショー中である。「アウトレイジ」(2010年)と「アウトレイジ ビヨンド」(2012年)によって描かれてきた、ビートたけし演じる孤独なヤクザの大友の人生に帳(とばり)が下ろされようとしている。

 新宿の上映館の客席は、ほぼ満員だった。北野作品は内外で高い評価を得ながらも、観客動員数は伸びない、というジンクスは破られそうである。

 それもつかの間で、ビートたけしは初の小説「アナログ」を出版。この純愛小説をもとに、監督としての北野武は次回作においてヤクザ映画から一転して純愛を描く、と宣言している。

■深見千三郎とはどのような芸人だったのか

 BSプレミアム「たけし誕生〜オイラと師匠と浅草〜」(9月20日、再放送・未定)は、ビートたけしがいまもなお「理想の芸人」と敬愛する、故・深見千三郎を通じて、たけしの実像に迫ったドキュメンタリーである。

 たけしは1972年、浅草のストリップ劇場・フランス座のドアをくぐった。入り口に「ドアマン募集」という貼り紙があったからだ。

 フランス座の総支配人である松倉久幸はいう。

 「浅草にはふらっときたんだね。芸人をつくる町だし。コメディアンから役者になろうと思ったんじゃあないかな」

 フランス座の座席に、たけしはすわり、正面の舞台にゆかりの人々の証言が映像で浮かび上がる。これに対して、たけしが実体験を語る構成になっている。

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