「ヴァージン・ハイパーループ・ワン」誕生で見えてきたビック3の連携

「ヴァージン・ハイパーループ・ワン」誕生で見えてきたビック3の連携

ハイパーループのテストトラックを視察するブランソン氏

 世界中でハイパーループ建設計画を進めるハイパーループ・ワン社が社名を変更する。数カ月以内に正式名称を「ヴァージン・ハイパーループ・ワン」と改める予定だという。この名前からわかるように、ハイパーループ・ワン社には新たに強力なスポンサーが現れた。英国のヴァージン・グループだ。

 ヴァージン・グループはヴァージン航空のほかバージン・モバイル、メディアなど様々な企業のコングロマリットで、それを率いるのはリチャード・ブランソン氏。ブランソン氏は新たにハイパーループ・ワンの経営陣に加わり、今後バージンが持つ航空網とハイパーループを組み合わせた新しい人と物流のための交通手段を提供する方針だという。

 ハイパーループ・ワンから見て今回の提携はハイパーループという未知の乗り物がヴァージンという巨大ブランドの傘下となることで、世界的な知名度が上がり信用度も増す、というメリットがある。これまでハイパーループに対して懐疑的だった層も、巨大企業が参画することでいわゆる「クレディビリティのある企業」だと認識することになる。もちろん資金面でもヴァージンの協力が得られることで、一気に開発が加速する可能性もある。

 一方、ヴァージン側から見ればどのようなメリットがあるのか。バージンは傘下に「ヴァージン・ギャラクティック」という企業を持ち、民間の宇宙旅行計画にいち早く乗り出した企業でもある。最近テスラ社のイーロン・マスク氏が提唱し、話題となった「航空機を大気圏外にまで打ち上げそこから目的地に降下することにより、世界中のどこにでも30分で行けるようになる」という計画も、実はヴァージンがマスク氏以前に発表していた。

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