「所詮はカネ」でも、それを言っちゃお終い

「所詮はカネ」でも、それを言っちゃお終い

(Ja_inter/oStock)

 35本塁打でセ・リーグ本塁打王となった中日の外国人アレックス・ゲレーロの「ビジネス発言」が物議を醸している。今季年俸は1億5000万円で、中日は来季以降の契約を結ぶために2年総額7億円を提示。これを拒否して3年総額15億円を要求し、帰国する直前、報道陣にこうコメントしたのだ。

 「中日に戻ってきたい気持ちはあるが、これはビジネスだから。譲歩する可能性? ないよ。(いま要求している)条件が自分の価値だと思っている。大リーグの球団が同じ条件を提示したら? 日本でプレーするよ。日本が好きだから。今シーズン序盤は日本の投手に慣れるのにちょっと時間がかかったけど、(広い)ナゴヤドームで一番たくさんホームランを打っただろう。来年はもっといい成績を残せる自信があるんだ」

 正論である。野球はビジネス。高いお金を払ってくれる球団に行きたい。これは外国人のみならず、日本人選手も胸の奥底に秘めている本音だろう。が、それを堂々と口に出し、ここまできっぱりと言い切る選手は珍しい。

 日本はアメリカと違い、給料や待遇よりもチームへの忠誠心、地元に対する愛情が一番だと言う選手が好かれる。たとえ、表向きの外交辞令だとわかっていても、「このチームとこの町を愛している」と言ってほしいのが日本のファン心理なのだ。大リーグの球団に年俸21億円を提示されながら、年俸4億円で古巣・広島へ復帰した黒田博樹が「男気」があると絶賛されるお国柄なのだから。

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