老後資金は1億円必要だが、普通のサラリーマンは何とかなる

老後資金は1億円必要だが、普通のサラリーマンは何とかなる

(itasun/iStock)

 老後の資金がどれくらい必要か、考えたことがありますか? 自分の年金の額を知っていますか? 自分の老後資金は足りないと思いますか? それはなぜでしょう? もしかして、「老後資金が足りないから、投資で増やしましょう」などといった勧誘にビビっていませんか? まずは、客観的に自分の老後を見つめてみましょう。『老後破産しないためのお金の教科書』の著者である塚崎が、解説します。

■老後資金は1億円必要

 「老後資金は1億円必要だ」と言われます。それは、おそらく本当です。60歳時点の平均余命は男性が24年、女性が29年です。これから医学が進歩して平均余命が伸びるかもしれませんし、読者が「たまたま」平均より長生きするかも知れません。そこで本稿では、夫が60歳で定年を迎え、同年齢の妻が92歳で他界するとします。その間、1カ月25万円で生活するとすれば、1年間で300万円、32年間で9600万円です。400万円くらいは万が一の時のために持っておきたいですし、何事もなければ葬式代として遺産に遺したいですから、合計で1億円になるわけです。

 「大変だ。自分は1億円も持っていない」と思った人もいるでしょうが、御安心下さい。今の高齢者で、現役時代に1億円持っていた人は稀ですが、それでもほとんどの高齢者は何とか暮らしています。むしろ、高齢社会白書によれば、多くの高齢者が暮らし向きのアンケートに「まったく心配ない」「それほど心配ない」と答えているのです。

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