海抜5000メートル峠越え、ローカルバスに見たインド男の仕事の流儀

 バス乗り場に5時前に到着。そのうちにジープが次々に現れて人間と荷物を積み込んで出発してゆく。料金を聞くと500ルピー(≒900円)と割高である。ゲストハウスのオーナーの話ではローカルバスは300ルピー(≒540円)で割安だがものすごく時間が掛かるので外国人には勧められないという。

■なぜか「発車オーライ」しないローカルバス

 5時40分頃にやっと係員が現れて数台並んでいるバスの一台の乗降口を開けた。その途端数十人の地元の人間が乗車口に我先に群がった。ローカルバスでは席取り合戦が熾烈である。慌てて前から4番目くらいの座席を確保。

 6時頃に車掌が現れて切符を売り始める。6時半にやっとドライバーが登場したがドライバーは直ぐにエンジンを切ってどこかに消えてしまった。

 7時50分にドライバーが乗ってやっと出発。しかし20分も走らぬうちにガソリンスタンドで停車。ガソリンスタンドの係員が出勤して来るまでティータイムとなった。ドライバーも車掌も近くの茶屋に入って呑気にお茶を飲んでおしゃべりに興じている。

 ドライバーはやる気のなさそうな表情の乏しい頑丈な面構えのオジサンだ。車掌は口先ばかりで頼りにならなそうな中年太りのチョビ髭だ。何時に出発するのか聞いたら「心配するな。何の問題もない。お茶でも飲んでリラックスしろ」(Don’t worry. No problem. Have a tea and relax!) と常套句を並べて屈託がない。

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