「地方創生」成功事例に共通点はあるのか

「地方創生」成功事例に共通点はあるのか

沢登次彦さん

 「地方創生」「地域活性化」が叫ばれて久しく、知見も蓄積されてきている一方、まだまだ試行錯誤している地域は多い。押さえるべきポイントは一体どこにあるのか。多くの事例を知るじゃらんリサーチセンター・沢登次彦センター長に話を聞いた。

――第2次安倍政権発足時から掲げられ様々な取り組みが行なわれている「地方創生」ですが、その前からも当然、地域を活性化させるための施策は実施されてきていたと思います。「地方創生」の変遷について、教えて下さい。

沢登:「人口減」「少子高齢化」が止められないことは自明であり、定住人口の増加が見込めなくなった以上、交流人口を増やしていくことで地域を活性化するしか手はありません。これまでの日本は前年を踏襲していれば何とかなってきたけれど、それではもう衰退してしまう。新たなイノベーションが必要とされています。

 大きなインパクトを与えたのが、増田寛也氏らが参加する日本創生会議が2014年に発表した「消滅可能性都市」でしょう。全国の市区町村の5割にあたる896自治体が、このままいけば「消滅」してしまう、ということで早急な人口対策が必要と提言しました。これが「既存の戦略では地域の課題は解決できないのでは?」「地方創生には地域経営の視点が必要」と気づくきっかけとなったのです。

 地域を一つの企業を見立てると、やれることはたくさんあります。一番取り組みやすいのが観光分野です。

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