再燃したキルクーク支配をめぐる紛争

再燃したキルクーク支配をめぐる紛争

(iStock.com/PeterHermesFurian/ prill/tanuha2001/tintin75)

 エコノミスト誌が「『シーア派アラブとクルドの間の新しいイラクでの戦争』イラクの指導者はクルドからキルクークとその油田を奪取するために行動している」との記事を10月16日付けで掲載、キルクークへのイラク軍侵攻とその背景を報じています。記事の概要は次の通りです。

 豊富な石油と多くの民族集団と宗教によりキルクークは常に争われてきた。2014年、ジハーディストが制圧したが、それはクルドにキルクークを奪取する機会を提供した。しかし「イスラム国」が敗北させられている今、キルクーク支配をめぐる紛争が再燃した。

 10月16日未明、イラク軍はキルクークに進撃、油田、市外の軍事基地、市の中心の行政用建物を接収した。石油生産は一時的に止まり、多くの文民がキルクークを脱出した。今までのところ、死傷者の数は少ない。ペシュメルガ(注:クルド民兵)戦闘員はほとんど抵抗せず撤退した。しかし、若干のクルドは上の指示でキルクーク防衛のために立ち上がった。

 いくつかの要因が緊張を高めている。

 第1は、バルザニ議長が強行した9月のクルド独立の住民投票である。イラクのアバディ首相は分離を阻止すると誓い、クルドの諸都市への国際航空便を止めた。

 アバディ首相は、住民投票は1991年の自治区設置以来、クルドが得た「すべて」を失わせると述べた。キルクーク油田の喪失は、財政的に逼迫しているクルド自治政府から歳入の多くを奪うことになる。

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